サンロッカーズ渋谷

https://www.hitachi-sunrockers.co.jp/

Jun. 5 2022

地域やコミュニティに新たな価値を創出する、プロバスケットボールチーム

 

渋谷区発信のプロ・スポーツチーム

東京都渋谷区をホームタウンに活動する「サンロッカーズ渋谷」は、ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(B.LEAGUE)に所属するプロバスケットボールチームである。22チームが参戦するB1のなかでも激戦区といわれる東地区(全11チーム)に属している。「サンロッカーズ渋谷」が他のプロ・スポーツチームと異なっているのが、バスケットコート以外での活動である。

「地域やコミュニティに新たな価値を創出する」という活動理念を掲げる「サンロッカーズ渋谷」は、他チームでは考えられないような取り組みを行なっているのだ。例えば、少子化により児童数が少なくなっている渋谷区内の小中学校のバスケットボール部を対象に選手OBが講師となって合同練習会を実施したり、小学生にバスケットボールをより身近に感じてもらおうと選手が直接バスケットボールを指導する「バスケットボールクリニック」を開催したり。2年前からは所属選手のサイン入りグッズをオークション販売にかけ、その売り上げで渋谷区の小中学生を試合観戦に招待する「サイレントオークション」にもチャレンジしている。チアリーダーの「サンロッカーガールズ」は子どもたちにダンスを指導するクラスを受け持っていて、そうしたレッスンの成果を披露する場としてハーフタイムの場を提供することもある。

「地域でなにかあったとき、『サンロッカーズに声をかけてみよう』という存在になれればという思いを抱いてさまざまな活動をしてきました」(広報部の西祐美子さん)

スポーツイベントを開催し、プロ・スポーツチームとして魅力的なパフォーマンスを見せるだけでなく、地域コミュニティの社会的課題を解決する活動を積極的に行う。それもこのチームの魅力なのだ。

 

 

ビジネスの先にある地域貢献活動

渋谷区は東京のなかでも特殊なエリアである。ファッションやカルチャーの発信地であり、さまざまな企業が拠点を置くビジネスタウンである一方、住宅街や昔ながらの商店街が息づき、どこかアットホームなムードも漂う。「地域の社会課題の解決のお手伝いをすることで地域社会の一員として根付いていきたいという気持ちをもっています。スポーツチームとしてできることは限られているけれど、発信力を活かして地域の課題を周知させることはできます。それも地域貢献のひとつと考えています」(興行を担当する事業統括部の岡田絵梨子さん)

とくに重視しているのが地域の子どもたちに向けた取り組みだ。「サンロッカーズ渋谷」の活動ミッションの一つに“スポーツの普及”があるが、スポーツを通して子どもたちの夢や目標を応援することもまた、プロスポーツチームの役割だと考えるからだ。スポーツの関わり方は競技に取り組むだけではない。応援する、サポートするなどさまざまなスポーツの楽しみかたを提案することは、子どもたちのスポーツシーンを支えることになり、未来のプロ・スポーツの発展を促すことにもなる。

一方でプロ・スポーツチームである以上、ビジネスとして成立させるために利益も求められる。地域貢献と収益とのバランスをどこで図るかという点は常にチームを悩ませている。「他の企業や事業体と同様、適正なビジネスをおこなっていかなくてはいけませんが、ファンや関係者とのさまざまな関係性の中で存在している私たちは、収益性だけを求めていても成り立ちません」(事業統括部長の宮野陣さん)「だから私たちは、『なぜ、それをやるのか』という振り返りを大切にしています。ファンや地域の方々にわくわくする体験を提供できているのか、それを行うことでチームのファンになってもらえるのか」(岡田さん)

それぞれの関係にあるさまざまな課題に柔軟に限り寄り添うことは地域密着型のプロ・スポーツチームの存在意義なのだ。同時に、ファンを増やすことは観客動員数やグッズ販売のアップになり、中長期的な収益を望めるかもしれないのだ。

 

 

プロスポーツチームが果たす役割

ビジネスとは別に、チームとしてのありかたをきちんと表明していきたいという「サンロッカーズ渋谷」。このような地域貢献の取り組みから生まれるのは、チームのブランド価値の向上だ。チームがどんな取り組みをしているのか、どう地域と関わっているのか。そうした取り組みからサンロッカーズを好きになる、応援したくなるという共感が育まれる。「理想は家庭や学校、職場で、週明けの朝に話題にのぼるチームになること。会話のきっかけとなり、人と人をつなげる存在になることを願っています」(西さん)「『サンロッカーズと一緒に楽しいことをしていたら、知らないうちに地域貢献やエシカルな取り組みに参画していた』というように、なにかのアクションのきっかけを恩着せがましくなく提供できる団体でいたい」(岡田さん)

そうやってチームを知り、興味をもってもらう。会場に足を運んでもらい、感動や喜びの瞬間を共有する。「プロスポーツは勝ち負けの世界なので勝つことでファンを満足させたいと思いますが、それと同時に感動や喜びという、勝ち負け以上に記憶に残る体験を提供していきたい。それがプロ・スポーツチームの醍醐味ですから」(宮野さん)

と同時に、感動や喜びを提供するビジネスであればこそ、それを阻む障害があってはいけないとも考えている。たとえば病院にいる子どもたち、会場に足を運べない人たち。なにかの事情で体験できない・観戦できないという状況を、パートナー企業やテクノロジーの力を借りて解決し、障害をゼロにしていく。未来に向けてチームが抱いている目標だ。

家族や友人、さまざまなグループが会場に集い、プレーを観戦した経験は忘れがたい思い出となりいつまでも記憶に残るだろう。そうやってスポーツを観戦するという行為が次の世代へと受け継がれていく。プロ・スポーツチームが提供するのは、楽しい記憶という、次世代に繋がる価値なのである。

 

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