株式会社ブリヂストン

https://www.bridgestone.co.jp/index.html

Aug. 22 2022

未来に向けた技術とプロダクトでクルマ、バイク、EV、ソーラーカー、すべてのモビリティ・ユーザーに興奮と感動、喜びを届け続ける

 

次世代にバトンを繋ぐモータースポーツ

2年に一度、世界に類を見ないユニークなカーレースがオーストラリアで開催されている※1。それがBridgestone World Solar Challenge(ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ。以下、BWSC)だ。太陽光を動力源とするソーラーカーで、北部のダーウィンから南部のアデレードまでの約3000kmを5日間かけて走破するというもので、世界各地から集まった若きエンジニアたちが熱い戦いを繰り広げる。アウトバックと呼ばれる砂漠地帯が舞台となることから太陽光エネルギーの効率性のほか、走破性や耐久性も求められるこの大会の運営全般と次世代のチャレンジを情熱をもって支え、サポートしているのがブリヂストンだ。長年、ブリヂストンでモータースポーツ活動を統括してきたモータースポーツ部門長の堀尾直孝さんはBWSC支援の意義をこう語る。

「モータースポーツ活動は、タイヤの性能に関する技術開発を進めるとともに技術者を育成し、モータースポーツ文化を支え、人々に「走るわくわく」を提供しつづけるいう意義があります。そのなかでもBWSCはサステナビリティを起点としたモータースポーツ活動であり、若いエンジニアの挑戦を支え、次世代のモビリティ技術の進化を後押しするという意味で価値あるものだと考えています」

道中、砂漠で野営しながらこの大会に臨む学生やエンジニアたちの間には特別な連帯感やチームの枠を超えた絆が育まれるという。そうした人間ドラマも見どころの一つだと語るのは、長年、これに携わるhead of communicationsのジョー・ヘイズさんだ。
「タフな環境におけるレースではトラブルもあります。しかしながら、あるチームのマシンにトラブルがあった時に、他のチームがパーツを提供したり、実際に手を動かしてサポートしたりするなど、BWSCには競争としてのレースだけではない側面が多くあります。マシンが壊れ、歩いてゴールをしたチームに、全ての人が温かい拍手を送るということもありました。勝者のいる大会ではあるものの、2年に1度という限られた機会の中で研究と開発にかける情熱や経験が発露する、レース以上の場でもあるのです」

ブリヂストンではこの大会をきっかけに新しい技術を生み出している。たとえば、すでに市販車に装備されている低燃費タイヤ技術「オロジック」。“ナロー&トール”をコンセプトに掲げる「オロジック」はタイヤを狭幅化・大口径化することで転がり抵抗と空気抵抗を低減しつつ、耐久性も兼ね備える。BWSCには空力を追求したさまざまなソーラーカーが参戦するが、そこで求められる電費※2とオーストラリアのアウトバックでの耐久性に応えるべく開発されたものだ。

もちろん、技術開発にゴールはない。「いま目指すのは、現状の転がり抵抗や耐久性のレベルを維持しつつ、100%持続可能な素材を用いた次世代のタイヤ」と堀尾さん。レースを支えるブリヂストンのタイヤのエンジニアたちも、学生の情熱に負けない意欲をもって技術開発に向き合っている。

 

 

ゲームチェンジャーを作り出せ!未来派モビリティ、誕生

クルマを取り巻く環境は変革の時を迎えている。2022年以降、トヨタ、フォード、フォルクスワーゲンなどの巨大メーカーも新型EVを市場に投入する予定だが、一方で新興EVメーカーも急速に成長を遂げている。なかでも高い注目を集めるのが、オランダのLightyear社だ。世界に先駆けて太陽光発電型EV「Lightyear One」の商業化を見据えているが、これは車体のルーフ部分に搭載したソーラーパネルで走行中にも充電することで、725kmという長距離走行が可能になるという。

このLightyear社は、BWSCで4連覇を成し遂げたオランダ・アイントホーフェン工科大学のチーム出身のエンジニアが中心となって設立されたメーカーである。ブリヂストンは8年以上に渡ってLightyear社と共創を続けている。

「Lightyear社とはサステナビリティやモビリティの進化への思いが合致したことから、『Lightyear One』をローンチするというエキサイティングな“旅”をともにしてきました。このコラボレーションで私たちが担うのはテクノロジーやプロダクトの提供だけではありません。ディーラーとの関係作り、アフターマーケットのサポートと、幅広い分野で彼らのクルマ作りを支援していきます。なぜなら、彼らの『これまでにないクルマを作る』という熱い思いに私たちもワクワクさせられているからです」(欧州グループ会社ブリヂストン ヨーロッパ エヌヴィー エスエー(BSEMIA)OEアカウントマネジャー、ジェームス・マクマリーさん)

BWSCで使用したタイヤをきっかけにブリヂストンのタイヤテクノロジーの可能性を感じ、コラボレーションを求めたというLightyear社。そして、ブリヂストンはまったく新しいタイヤ技術「エンライトン」を採用することでその期待に応えている。「取り組みを始めた当初は、太陽光発電型EVの実用化なんて未知への挑戦以外の何ものでもなかった」とジェームズさんは笑うが、両社の技術革新への飽くなき追求が実用化への道を拓いたといえるだろう。BWSCがもたらした出会いが、次世代のモビリティを実現したのである。

 

 

持続可能なモビリティ社会を実現する為に

独自のタイヤ基盤技術「エンライトン」は大幅な軽量化と転がり抵抗の軽減により省資源化、環境負荷低減に貢献する点が画期的だ。こうした環境性能と運動性能を高いレベルで実現しているのだが、「Lightyear One」に搭載するのは、その「エンライトン」と「オロジック」を組み合わせた次時代のタイヤである。航続距離を最大限に高め、かつ排出するCO2を削減し環境への負荷の低減に貢献するという、ソーラーカーに求められる性能とサステナブルな領域のどちらも実現している。

「社内では、15年以上も前からタイヤ軽量化に取り組んでいる」というのは、「オロジック」と「エンライトン」の開発に従事してきたPS/LT商品戦略部 PS/LT商品戦略企画課・課長の佐伯夏樹さん。当初はサステナブルな観点よりむしろ、「タイヤの軽量化により燃費を向上させたい」というカーメーカーの要望に応えたい部分が大きかったそうだ。

「15年前はゴムを工夫することをメインに軽量化を検討してきましたが、素材だけでは限界があります。そこで180度発想を変え、設計思想からアプローチして生まれたのが『エンライトン』でした」

こうして生まれた「エンライトン」だがすぐに理解を得られたわけではない。「社内には『なぜわざわざサステナビリティの追求を?』という空気が漂っていたし、取引先には『サステナビリティを追求することで走行性能や耐久性を疎かにしているのではないか』という懐疑的なムードもありました。タイヤ性能を分かりやすく解説した動画などを作成し、このタイヤの意義を社内外に丁寧に説明してまわったものです」というのは、佐伯さんと同じく「オロジック」、「エンライトン」の開発に携わってきた村上●●さん。そんななか、「エンライトン」の浸透を後押ししたのが2020年に発表したブリヂストンの新しい企業ビジョン「E8コミットメント」である。これは「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」を掲げた、持続可能な社会の実現に向けた企業コミットメントだ。

「安心・安全は最優先にしつつ、サステナビリティを担保しながら時代のニーズにマッチしたタイヤを生み出すことで、タイヤメーカーとしてサステナブルなモビリティ社会に貢献していきたい」と佐伯さん。Lightyear社とのコラボレーション、そして「エンライトン」や「オロジック」開発に携わるメンバーに共通するのは、革新的な技術で未来のモビリティ社会を牽引していこうという使命感だ。実際に社会がどう変わっていくかは誰にもわからないけれど、そのイノベーションにはモビリティ社会をサステナブルに変えるポテンシャルがあるからだ。

未来に向けた技術とプロダクトでクルマ、バイク、EV、ソーラーカー、すべてのモビリティ・ユーザーに興奮と感動、喜びを届け続ける。

※1:次回は2023年に開催  ※2:燃費と同様

SHARE

  • Twitter
  • Facebook

SERVICE

世界のGood Actionを
Good Storyにする

私たちは企業の持続可能な未来に向けた取り組みを、
Wunderman Thompsonオリジナルの
メソッドでストーリー化。
見る人の心を動かすコンテンツを提供します

Let’s talk